退去する留学生に向き合って

大学を卒業して退去する留学生には、日本の企業に就職をする人もいますが、残念ながら意に反して就職できず母国に帰る人も結構多いのです。最初から(無理・・・)と思ってチャレンジしない人もいるように思います。何社か筆記試験と面接を繰り返して落ちては意欲を無くして諦める人もいると思われます。

この留学生住宅で私が仲良くしている人たちにも明暗があり、就職が決まらなかった人は「帰国します。早く国に帰って自分に合う仕事を探したい。」と言ったりします。日本で日本語学校・大学と、大抵5年間勉強を続けてきて、日本社会でその成果を試したいのが本音であることに間違いないでしょう。夢破れて帰っていく人は多くを語らず、私も多くを聞かないまま惜別の思いを込めて見送ります。

せめてもの思い出にして欲しくて、留学生住宅、エルセレーノ紅梅町の前にある鰻屋さんでご馳走したりします。エルセレーノの留学生たちは、朝な夕なにそのお店の前を通り、鰻を焼く香ばしい匂いを嗅ぎながら(一度鰻というものを食べてみたい・・・)と憧れているのを知っています。
その住宅(私の仕事場)から一番近い飲食店であり、他よりも美味しい気がするので、ついご馳走するとなるとそのお店になってしまいます。
少々お高いかもしれませんが皆がとても喜ぶので、そして何はさておき、自分が大好きなので3月末に帰国した男子留学生も連れて行きました。「もう一生会えないかもしれません」と彼は言い、私は「そうね」と言いました。

日本企業に首尾よく就職できた人達に言っていることが有ります。
「書類の提出を求められたら他の新入社員の誰よりも早く提出しなさい。親睦会費の徴収があれば真っ先に支払いなさい。それが労せずして周りの人達の信頼を得る方法よ」と言うことです。「書類にせよ、会費の支払いにせよ、どうせ出さないといけないんだったら早めに出してしまいなさいね。それで係りの人は大助かりなのだから、あなたの評判が上がること間違いなし!」などとも言って会社の中の処世訓を垂れておきます。
書類の書き方なども教えます。日付を入れる。振り仮名を記入する。日にちの後のカッコには曜日を入れる。こういう風にその書面で求められている項目は全部記入することを教えます。
 
日本企業に採用される人、不採用だった人、その差は「わかりません」とは言えません。企業によって外国人に求めるものは色々でしょうが、やはり先ずは日本語の熟達度が考慮されるでしょう。社内外でコミュニケーションが取れなければなりません。
あとは能力的なこと、人間としての成熟度など日本人、外国人に拘らず面接時の印象でしょうね。面接で10分位話すと大体どういう人か、わかると思います。

とまれ、卒エルセレーノの元留学生たちに幸あれ!!!

コメント

  1. 良いアドバイスをしてあげて、貴女がエルセーヌの管理人だということで、
    外国の人は喜んでいることでしょう。私もそんなアドバイスを下さる人がいたらなぁと思います。

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    1. ありがとうございます^^

      今年は珍しくもベトナムの医療関係の専門学校生が入居してきました。小柄でつぶらな瞳の1993年生まれの若い可愛い女性です。

      この紅梅町と言う町の今年の総会は「天橋立・伊根湾方面」へバスで出かけるのですが、誘ったら喜んで参加してくれるそうでした。町の皆さんも喜ばれるでしょう。他にも3人一緒に出掛けます。

      4人の留学生たちの日本での経験を少し増やしてもらえることでしょう。またこの紙面でご報告したいと思います。

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  2. 若い人達、それも外国の向学心に燃えた!「留学生」との新しい出発点、出会い。「いいですね」(*´∀`)♪

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    1. そうですね。皆んな向学心に満ちていますね。ファミリータイプに朝鮮系中国人の「中学からの同級生夫婦」がいます。ご主人は大阪の国立大博士課程、奥さんは兵庫県の国立大博士課程へ通っています。

      ご主人はお正月過ぎからドイツへ短期留学をしていたのですが、途中で奥さんが合流してヨーロッパ旅行をして来ました。テロを警戒してあまり範囲を広げず、安全と思われるところを見て来たそうです。

      ドイツの観光地の案内板はドイツ語しかなく、よくわからないところが多かった、というのです。ドイツ留学中、講義も普段の会話も英語ばかりでした、と言っていました。やはり世界は英語で回っているのですねぇ・・・

      昨日、彼らの希望でまたもや鰻を食べたあと、タブレットの写真を見せてもらいました。パリのモンマルトルの丘辺り、ルーブル美術館など、「日本人のいくようなコースね」と言うと、「地球の歩き方」という日本語のガイドブックが頼りだったみたいでした。

      色んな食べ物が写っていましたが、一番良かったのは旅行中に迎えた彼女の(30才の)誕生日に二人で作ったという、バースデーケーキでした。スポンジケーキに生クリームをこってり置いて、苺やキウイフルーツや“何とかベリー”で豪華に飾った、「(本人たちの言う)のっけただけケーキ」でした^^

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