水の精の申し子・・・二木あい

二木さんを中心に回遊する魚たち
二木(ふたき)あい、という女性をご存知でしょうか?以前テレビで観た水中世界を写した番組の、シリーズものを昨日NHKBSで観ました。“プレシャスブルー 人魚伝説の主ジュゴン”がそれでした。

二木さんは1980年金沢市に生まれ3才から水泳を習い、背泳でごく若い時から有名だったようです。これまでにギネス世界記録をいくつか持っています。
2011年「洞窟で一番長い距離を一息で行く」(メキシコにて)
「フィン有り潜水で100m」・・・世界女性初、
「フィン無し潜水で90m」・・・男女合わせて世界初。

一息で6分間水中にいられるそうです。普通の人はせいぜい2分位じゃないですか?
空気ボンベを背負っていたり、なにか大きなものを体に着けていると水中の動物は警戒して寄ってこないし、こちらから近づくこともできないので、常に素潜りをしているそうです。

サメとの会話を楽しんでいるかのようなシーンですよね
二木さんもこの大きな魚もお互いに恐れていない様子です
水面に浮上して息を吸い、また潜って水中動物たちの傍へ戻る。彼女はマッコウ鯨と一緒に泳ぎ、獰猛だと恐れられているシャチと心を通わせ、イルカと遊ぶこともできます。その動きはまるで彼女も水中動物になったかのようです。ごく自然にそれらの動物と同じように呼吸することによって海の中で活動しているのです。二木さんに観察されながら、動物たちも彼女を観察しているようですが、自分たちと同じように動いている彼女を見て安心しているのでしょう。

テレビからの写真とインターネットからの写真を掲載します


水中表現家、二木さんの美しい姿態

「どうして素潜りにこだわるのか?」と訊かれて答えています。
「水中動物たちと同じ条件で水中にいることで
彼らに仲間だと思ってもらえる」と二木あいさん
 


ジュゴンのお母さんの乳首はひれの付け根にあります。
子供を脇に抱えるようにして授乳する姿が人間に似ている
処から、ジュゴンの人魚説が生まれたのだそうです。


ジュゴンはこの、とても小さな海草しか食べない草食動物だということです。
そしてこの草は花を開き、実をつけ、種を海底に飛ばして増えていくそうなんです。
 

海底の流れが穏やかな砂地に生える海草(うみくさ)、ウミヒルモを食べるジュゴン、
掃除機みたいに草を吸いこんでいきます。一日30㌔を食べます。
寿命は70年位で、生後3~7年は母子一緒に暮らします。

ジュゴンを追いかけて1か月、最後の日にもこの親子に会えました。
そして何度も何度も二木さんの方を振り返りながら去って行きました。

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