大山崎にて

熱心にメモを取っておられる方も多かったです
三連休の中の日に京都府の大山崎町歴史資料館で『後鳥羽院と鎌倉幕府』と題した講演がある、と友人に教えてもらった私は(是非とも!)と聴講してきました。

もともと『河陽(かや)離宮と水無瀬(みなせ)離宮』という企画展が、10/24~11/29まで開催されることを友人のブログで知っていたのですが、ずっと時間を取れなくてあと一週間の会期中にその企画展に滑り込みたいと、友人に連絡を取ったところその日の講演会の開催を教えてもらったのでした。

友人のブログから引用させて頂きましたが、「国宝」という
ことで、作業中ドキドキしました。後鳥羽上皇が隠岐の島で
崩御される13日前の御遺言書ともいえる『後鳥羽上皇宸翰
御手印置文』、能筆で朱の御手印が鮮かです。(1239年)
ちょうど吉川英治氏の「私本太平記」全8巻を読み終えたばかりで、隠岐へ流された後醍醐天皇の110年ほど前に、やはり隠岐へ流された後鳥羽上皇の”承久の変”がどのようなものだったのか知りたかったので、「日本史年表」をバッグに入れて行きました。
会場は資料館の催しの中で屈指だという、141人という聴講者が集まって大盛況でした。

京都や大阪、そして大山崎などの戦略上の要衝地では、古来人々が権力や支配欲・物欲を意識し始めた時から争いの場になっていたので、死屍累々と多くの血が流れてきました。

阪急電車、大山崎駅にほど近い場所にあります
「離宮八幡宮」
そして一方では、天皇・上皇から公卿・貴族~武家~一般庶民に至るまでの日常・非日常の暮らしが営まれてきたのでしょう。講師の野口実先生が「数十㎝掘るごとに違う時代の埋蔵遺物が出てきます」と言っておられました。大山崎周辺は天王山の懐に三川合流の地としてその風光は明媚であり、大変魅力的な土地柄でもあります。

午後からの講演会の始まる前に資料館での企画展を、大山崎観光ガイドさんである友人に説明して頂きました。なんと贅沢な時間だったことでしょう!一対一でこれまで研鑚されてきたことを教えてもらえるなんて・・・大山崎の並々ならぬ広範に亘る歴史を勉強するのは大変だったことでしょう。
おまけに資料館を出て「離宮八幡宮」もガイドして頂いたのでした。幸いなことでした。ありがとうございました。

・ 柊の花盛りして空広し

・ 柊の花に誘わる露地無人

・ もののふの戦の跡や冬日入る

 

コメント

  1. お疲れさまでした!。野口先生の講演会も魅力的なテーマでしたし、当日は講演会のテープ担当でしたので「おもてなし!」出来たか、どうか。!?
    大変好評でガイドの仲間も喜んでいましたし。。。私にとっても忘れられない一日と成りました。 (^^)有難う。折角ですのでFacebookにシェアをさせて戴きます。

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    1. kenjiさん、お世話さまになりました。有難うございました。

      聴講者の中には遠くからの方もいらしたのでしょうね。「歴女」と言いますが、「歴男」の方はやはり多くて熱心で、私の横の席の男性は大学ノートにびっしりと書き込んでおられました。

      先生も女子大の教授だからでしょうか、ソフトな語り口で聴きやすかったです。結構脱線も多くて面白い方でしたね。

      28日の「河陽離宮・水無瀬離宮の跡地を訪ねる」と題しての、現地見学会にもできたら行ってみたいと思っています!何時ごろに解散でしょうね。

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  2. お弁当、雨天等、要申し込みですので一度歴史資料館に問い合わせしてみて下さい。 075-952-6288迄お訪ねされたらいいかと思いますが。。。
    館長は結構足が速いですよ!?

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    1. はい、そうします。できるだけ参加したいと思っています。ありがとう!

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  3. 三句いい俳句ですね(´V`)♪みんな情景が浮かぶいい句ですね。
    特に「もののふの戦の跡や冬日入る」は、大山崎離宮八幡宮ですね。
    大河ドラマ「花燃ゆ」の「ふみ」(吉田松陰の妹)の最初の主人長州の「久坂玄瑞」即ち、
    維新の四年前。。。維新の魁となった禁門の変の(蛤御門の変)本陣が置かれた場所です。真木和泉守を隊長として出陣したところと云われています。(^_-)-☆

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    1. ありがとうございます。口にし易く、情景が浮かぶ句が、いい句だと言われているので嬉しいです。

      三句目は・・・ハズレです!大山崎で乗った阪急電車から外を見ながら(この辺も古戦場だったのかしら?)と思いました。(合戦に明け暮れた多くの武士たちがどういう思いで、戦場の露と消えて行ったのだろう…人が簡単に死ぬ世はいやだ・・・)と思い遠くの方を眺めると、厚い雲に阻まれながらも真っ赤な太陽が沈もうとしているところでした。

      離宮八幡宮も歴史の色々な場面で登場、ですねぇ。地勢上の要、だからでしょうか。。。

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    2. 私はお写真から「離宮八幡宮惣門」に日が入り
      「もののふの 戦の陣や 冬日入る」。。。!?
      と戴いて、直感的にどうかなあーと、思ったのでした。(^_^;)
      俳句も愉しいですね。(#^.^#)

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    3. 「惣門に冬日入る」も“有り”だと思います!

      俳句は鑑賞する人により、浮かんでくる情景はさまざまですし、その句からまた、創造なり想像なりを加味して自分の句を“ものにする”こともあるものですから・・・愉しいですよね^^

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