伏見界隈

お堀ですが寺田屋の裏側で船着き場だったということです
龍馬がここから宇治川・淀川経由で九州へ逃れたとか
三連休の初日、俳句同好会で8人参加の吟行がありました。

行先は先生の生まれ故郷、京都の伏見でした。主な目的地は坂本龍馬が新選組に襲われたという「寺田屋」と伏見の銘酒「月桂冠」大倉酒造(今の社名は月桂冠株式会社)でした。

中書島で京阪電車を降り、歩きだして暫くすると街のあちこちの説明が思い出話と共に始まりました。86歳の先生のいたずらっ子時代の姿を彷彿とさせるようなお話からすると、町の様子はあまり変わっていないように思われました。

この町は、豊臣秀吉が桃山文化の粋を集めて造営したと言われる、壮大な伏見城の城下町としての成り立ちの歴史があります。ですが、お城は秀吉没後徳川氏の手で破壊されました。
龍馬とおりょう
しかし、宇治川とつながる掘割や碁盤の目のような町の作り、といった町の骨格が残っていて、戦乱を潜り抜けてきた庶民の底力を垣間見るような気がするのでした。

お堀に沿って柳が優美な姿を風にゆらめかせ、そのか細い枝の合間から寺田屋の建物が透けて見えるのも趣があり、一句をひねりたいところでしたが???
観光客で一杯の寺田屋へは、私も含め「上がったことがある」という人が多く、お庭だけ見せてもらうことにしました。柱に刀創のあることで有名なお部屋に入った時の印象では、(六畳の間程でしたが)意外に狭いな、というものでした。この日も「よくあんな狭い部屋で刀を振り回すことが出来たね」という人がいて「ホントですねぇ」と私を含めて何人かが応えたのでした。

寺田屋
月桂冠の酒蔵は見学も自由にできて、「こんなに自由でいいの?」みたいな感じでした。人手を掛けていられないのかもしれませんが…試飲会では美味しい吟醸酒とプラムワイン(梅酒でなく甘味果実酒となっています)に巡り合ってしまい、重いのに持って帰ることになりました。それぞれいつ蓋を開けるかはもう決まっています。。。

・ 腕白も掃きいて庭の紅葉かな

・ 木守柿そっと置いたるやうに落つ

・ 冬の蜂いづこから来ていづこ行く



月桂冠の裏庭には昔使われていた大きな酒樽が並んでいました




吟醸酒とプラムワイン

コメント

人気の投稿