タンスの中身は自分の分身

フラワーアレンジメント作品と

洋服ダンスを開けるたび、この数年あるいはもっと永い間着ていない服もあることを思います。
“断捨離”とよく言われますが自分の歴史に寄り添い、目撃してきたこの証人たち、あるいは無二の親友たちを無碍に捨て去る気にはなれないので、一旦ハンガーと共にタンスから外へ出してもまた戻してしまうことの多い 私です。

アンカレッジ空港で。
このアンサンブルの上着は
リバーシブル仕立てです。

そういう思い出と、「これは高価だったンだモンネ」「お財布無くなったと思ったら出て来たので、無くしたつもりで思い切って買ったンだモン」などなど・・・そして私にとって一番捨て難いのは、自分で作った服なのです。

オーストラリアの天文学者たちと京都で

２２歳から２４歳までの２年間、会社の帰りに梅田のドレスメーカー女学院へ通い、洋裁を習いました。普通より嵩高いこの体が入れば、それは自分に合った服、これが自分のサイズ、と思っていましたが、入学後すぐその考えは根底から覆ったのでした。

肩線・アームホール（腕の付け根廻り）・バストトップへの脇やウエストラインからのダーツの入り方・ウエストからヒップへのダーツの入り方・各ダーツの方向性や位置　ａｎｄ　ｅｔｃ…

東京ディズニーランド。
シンガポールで買ってきた
ジャワ更紗の生地で

国会議事堂前。
このツーピースは自分の代表作品だと思っています。
今日の国会では安保法案が強行採決（怒！）

ロンドンで、現地の元同僚に
ご馳走になりました。
一緒に旅した職場の後輩と

これらのポイントを考えると既製品で自分の体に合うものは殆ど、いえ、まるでありませんでした。それで自分の着るものはホボ自分で縫うことにしていたし、編み物も手編みに加え、機械編みを習いました。





さはさりながら、もう相当数、当然のことながら色々なものを処分しながら年を重ねて来ているわけですが、新しいものも求めて来ているわけで一向に減りません！


一人暮らしのマンションで作りたてのワンピースを着て



ある年の経理部クリスマスパーティ。
右端にいるのが私です。分かりにくいですが
このグリーン系のスーツはボタンを探しに探して
やっと巡り合えたものなンです…

（このページで着用しているものは、スーツのインナーとパンツルックのブラウス以外、全部自分の手造りです。当時と体型があまり変わらないので今でも着ることが出来るだけに捨てがたい…）




休日出勤の職場、もう少し人がいたはず。
西（！）ドイツ製の生地のこのスーツも
大切な一着です。

右上の作品を製作中。
古い写真を見つけました