フレッシュ ピープル

          昨日の公園、着物姿の女の子がとても可愛くて
        画面から出ないうちにと大急ぎでシャッター押しました


 昨日は多くの企業で入社式があったと思います。コロナ禍の下でその方法は色々だったかもしれませんが多くのフレッシュマン・フレッシュウーマンたちが社会人初日を迎えたのでしょう。折しも各地の桜は今や満開となり若者たちの踏み出した道を祝うかのようです。


今は昔…となりますが、留学生住宅の管理人を務めていた頃、ある男の子、が「アオヤナギさん、面接の練習お願いします」と管理人室へやってきました。

仕事の範疇を超えることですが、普段から仲良くしている人だったので「いいよ、管理人室の入り口に廻ってドアをノックして」と言いました。程なくノックしたので「どうぞ」と言い、ドアを開けて中に入った彼に大学名と名前を名乗ることを教え、勧められてから着席するようにと言いました。そのあと面接で交わされるであろう一通りのやりとりを終え、彼は笑顔で「有難うございました」と自室に帰っていきました。


次の日が面接日で「まあまあ上手く行ったと思います」とのことでした。それから何日か経って「どうだった?」と訊くと「ダメでした」と、がっかりした顔を見せました。    その後何社かの受験をしましたが、ことごとく落ちそのまま大学を卒業することになって私も少々落胆し、彼の行く末を心配しました。その時彼は既に34歳になっていて、大学の新卒は普通22歳ということからするとかなり難しい年齢なのでした。


彼は敬虔なキリスト教徒で、通っている教会の牧師さんの好意で、就職が決まるまで教会の一室に住まわせてもらえることになりました。引っ越しの時、彼が「アオヤナギさん、これ使って下さい」と窓口に持って来たのは花瓶でした。ガラスと陶器の花瓶3つで、私はこの朴訥な彼が自分の部屋でこれらの花瓶を使って、日々花を飾っていたのかと思うと愛しくて胸が詰まりました。


そう月日の経たない頃、管理人室の窓口に現れた彼は呼びかけに私が振り向くと、相好を崩して「アオヤナギさん!決まりました!!」と言うではありませんか^^          彼は牧師さんの紹介で、祖国の在日本領事館の職員になったのでした。その穏やかで優しい人柄、敬虔なクリスチャン、というのも良かったのでしょう。牧師さんの推薦は大きな力になったと思います。丁度領事館に欠員が出来たと言うことで彼の大学での専攻も良かったそうでした。本当に万々歳でした。

その後の彼は順風満帆で祖国からお嫁さんを迎え、女の子が出来たと知らせがありました。

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