東京勝鬨橋タワーマンションからの電波は快調

 

              ライトアップされた東京勝鬨橋

2,3日前、東京に住んでいるZ君に和菓子を宅配で送りました。年末に郵便小包で”東京ばな奈”と言う、有名らしい洋菓子を送って来て、年賀状も同梱されていました。切り返すようにすぐにお返しを送るのは避けたいので、年が明けてからにしたのでした。

彼は中国人で、高校卒業後直ぐに日本にやってきました。私のいた”エルセレーノ紅梅町”に住んで天王寺の日本語学校で学び、「京大へ入学する」と言うのが口癖でした。すでに故国で日本語を習っていたようで最初から彼との会話に不都合を感じた記憶はありません。その頃から早口で、きびきびとしていて歩くのも早く、男性としては小柄なせいもあってとても可愛い印象でした。

紅梅町の町会総会で、近江八幡市へのバス旅行に誘った時は、休憩に立ち寄った道の駅で小魚(多分、小鮎)の揚げたばかりのを1パック買い、早めにバスに戻ってきました。私もすでに着席していたのですが、彼は私や周りのおばさんたちにその揚げたてのいい匂いのする揚げ物を勧めてくれるのでした。その頃、中国人の犯罪がマスコミによく登場していたので、「この可愛い男の子が中国人なの?!」というのが皆さんのある種驚きだと感じ、私は彼を連れて来て本当に良かったと思ったのでした。

その後、彼は念願の京都大学への合格は逃したものの、大阪大学へ無事入りました。そして3年も経過して、4年生になってまた”エルセレーノ紅梅町”へ戻って来たのでした。「どうしてもっと早く来なかったの?」と言う私に「毎年抽選に外れてたんです」と答えるのでした。相変わらず動作はきびきびと素早く、管理人室の前を通る時はこちらを向いて「こんばんはー」などと挨拶はしながら忙しそうに、風のように出入りするのでした。

大学の時の就活では思い通りの就職が出来ず、自分にもっと力を付けたいと大学院に進みました。その甲斐あって、念願の外資系銀行に就職しました。そして金融機関の花形職種である為替ディーラーとして5,6年活躍したと思います。当然海外との取引なので、人が寝ている時間帯でも、非常に緊張した職場で働いていることになります。

今は大きな資金を任される投資部門にいるそうです。いつメールをやり取りしても明るく元気なので、安心し感心もするのですが、そろそろお嫁さんをもらったら…と思う、タワーマンションの31階の部屋を購入して一人で住んでいる31歳です。


去年の3月から在宅勤務が続いているそうですが、運動不足を心配する私に「毎日散歩してるから大丈夫!」と言っています。私から送ったお菓子は、翌日午前中の早い時間に着き、在宅ワーク中に受け取ったようで、とっても弾んだ調子でお礼のメールを送ってきました。「午後の休憩時間に紅茶と一緒に頂きます!」とありました。

彼のメールも年賀状も”!”と”😊マーク”をよく使っていて、文章が生きいきとしているせいか彼の優しい気持ちが心に飛び込んで来ます。今年の文面の中に「青柳さん!お世話になって、あっという間に13年も経ちました。」とありました。最近何十年来の年賀状を整理していますが、彼のもまた何年たっても処分するのは難しいだろうなと思います。


     このお店の和菓子は甘みがあっさりしていていいなと思っています
               遠くなってしまった梅田へ行かなくても、近くの街角にあるお店ですし…
     お正月用の箱がまだ残っていて、中身を追加して欲しかったのですが
      「これ以上入れると最中がつぶれます」と言われました
     少し物足りないくらいが丁度いいかも・・・と思い、お店のセットのまま
      送りました
     博士論文を執筆中の息子にも差し入れとして同じものを送りました

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