ほうれん草
ほうれん草が美味しい季節ですね。肉厚で緑の色も他の季節より深いような気がします。ほうれん草さえ食べていれば、昔習った”緑や黄色の濃い野菜”を摂取している感じがあるので安心です。茹でて冷蔵庫のチルド室に入れておけば3,4日は大丈夫なので色々に使い回します。
ピアニストの友人は「洗ってレンジでチンして一回で一束くらい食べてしまうよ」と言い、”女ポパイ”を自任しています。私は先ずは胡麻和えそしてピーナツバター和え、グラタン、それに今なら粕汁のひと椀に加えるなどして一束を2,3回で頂きます。ほうれん草は私にとってはソウルフードと言えるかもしれません。
小学生の頃、母が「ネ、これ見てごらん」と、今でいえばダイニングテーブルで本を読んでいた私に声を掛けました。母はほうれん草を洗っていて、その葉っぱを裏返して私に何かを見せようとしていました。顔を近づけて見えたのは葉っぱの裏にびっしりと付いた虫(多分蝶々)の卵でした。母がいつも一枚々々丁寧に洗うのはこの為なのか~と思いました。
真冬の寒い台所で蛇口から冷たい水を流しながらほうれん草や水菜の葉茎を一本づつ洗う母に、私がおさな心に抱いた気持は漠然としたものでしたが、成長して見つけた言葉は「申し訳ない」「感謝」「尊敬」でした。
今の日本の台所は暖かく、蛇口から流れる水もボタン一つでお湯になり、葉裏に虫の卵が付いていることも殆どなくなりました。冬季に手指が赤切れになることは、しもやけと同様にもはや伝説でしかありませんね。
息子が自分で作った”オリーブの実の漬物”、元日に持って来てくれました
オリーブオイルに漬けています。風味付けにレモンも入っています
結構なんでも自分でやってしまう人で”黒ニンニク”も炊飯器で作ります
オリーブの実も黒ニンニクもとても美味しいです
コメント
コメントを投稿