パリは燃えているか


今週、印象的なひとときを過ごすことが出来ました。

 
加古隆氏
9月17日に加古隆さんのコンサートがあり、中之島のフェスティバルホールへ出かけました。加古隆さんと言えばNHKスペシャル「映像の世紀」「新・映像の世紀」のオープニングとエンディングで流れる“パリは燃えているか”の作曲者として、また演奏者として有名でしょう。

大阪豊中市出身で東京藝術大学・大学院作曲研究室終了後、フランス政府給費留学生としてパリ国立音楽院に進み、1976年に最高位の成績で音楽院を卒業。勉学途上でジャズピアニストとしてデビューもしています。

 

NHKスペシャルは何回か観ましたが、テレビでは出せなかったと思われる衝撃的な映像が出ていました。ナチスのホロコーストに於ける、これまで自分が見たことの無い暗然たる場面や、ベトナム戦争で幼子を抱いて逃げ惑う母親の姿・・・幼子の足首から下がだらりと垂れ下がっている様子、等々。各国からNHKに資料提供された数多くの映像が目まぐるしく変わって行くのを背景に曲が流れて行きます。映像と相俟って流れる“パリは燃えているか”と関連の曲が只ならぬ人類の悲劇を想起させます。人類の歴史は戦争の、殺戮の歴史であることを想起させます。

フェスティバルホール
加古さんがこれらの映像を観ながら作曲されたことを知り、激しく心を動かされながら曲を作っていかれたに違いないとも思いました。

 

今回の「NHKスペシャル 映像の世紀 コンサート」と銘打ったコンサートは、正にNHKスペシャルの拡大版でした。大画面をバックに、加古さんのピアノ・大阪フィルハーモニー交響楽団・元NHKアナウンサー山根基世さんのナレーション、の醸し出す雰囲気にも感動しました。

  

“映像は、人間の罪と勇気を照らし出す”とは、この番組に掲げたキャッチコピーだということです。「言葉なき映像が、音楽をともなって生命を吹き込まれた物語となる」ことは嬉しい、と加古さんはパンフレットに書いています。

 
コンサートのプログラム
クリックすると大きく出来ます

音楽家の友人は、コンサートに行くと知らせた私に「加古隆さんは雲の上のお方です!和からジャズまでを、独特のサウンドで…しかも“pp(ピアニシモ)”などは香りを放つように演奏されます。兎に角スケールが大きくて、その辺のピアニストではありません」とのメールをくれました。

 

12月に大阪市の中央公会堂である「クリスマス・コンサート」も楽しみです。ヴァイオリン・ビオラ・チェロとのクァルテットで映画音楽セレクションですが、ピアノのソロも期待したいと思います^^
  
 
こんなに多くの国の、沢山の機関からNHKスペシャルは
資料提供を受けたんだな、とNHKの努力にも感銘を受けます

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