師走の京都



南座はまだ耐震工事中でした
京都のお墓へ久し振りに昨日行きました。年末年始にかけて皆がお参りしてくれるのに、もう3か月余り行けていないので、(今日はどうしても掃除をして置かないと)と思ったのでした。
 

ところが、お花が挿してあるのが遠くから見え、(あ、まずい!遅かった…)と近寄ってみると、二組の供花でした。そして墓石はまだ少し濡れていて、黄楊の小さな木が丸く綺麗に刈られていました。この仕事が出来る人は一人しかいません。普段自分の庭の手入れをしている義弟が来たのでしょう。もう一組もわかります。消え残った線香を替えようと、線香立を触るとまだ熱く、ほぼ入れ違いのようでした。

 
30分程いて「今度はすぐ又来るからね」と帰ることにしました。222ある階段を下りるのは大したことではありません。しかし高さも幅も均一でない222段を上がるのは結構骨身にこたえます。特に夏場の暑さと言ったら・・・お墓の蔭で汗だくになったT-シャツを着替えたことが実は一度だけあります。
八坂神社から四条通を眺めると
空一面がどんよりしていました
京都の空は比較的広いです・・・

 
階段を降り切ってバケツを元の所へ返し墓所の門を出ると、前を行く見覚えのある若いすらっとした男性が歩いているのが見えました。私がお墓の前にいる時に「こんにちは」と声が掛かり、振り向くとしっかり私の目を見て目礼する、感じのいい青年でした。見知らぬ人にこのような挨拶の出来る人はそうはいません。感心して我が家のお墓から遠ざかる後ろ姿をしばらく見ていた私でした。
その時の記憶のある、軽やかな後ろ姿は門を出て私のずっと前を歩いて行き、私の向かう方向の逆へ曲がりました。何となく残念な思いでしたが、心の中を爽やかな風が吹き抜けたようでした。

 


もう12時半のお昼時でした。あれこれと揃えたメニューが好きなので、やはりいつものように祇園の「美々卯」で“美々卯御膳”を頂くことにしました。お店の奥まったテーブルで店内の様子がわかる向きに座り食事を始めていると、真横の席にどやどやと外国人が5人入って来ました。言葉からスペイン語圏の人達かな、と思いました。大人の男女2人ずつ、女の子が1人です。
この御膳にはうどんか蕎麦が付いていますが
いつも蕎麦にしています。湯葉付きです、


このお店は3,4階にありますが、中国や韓国・ヨーロッパ系の人も時に見かけます。スペイン語はさっぱりわからないので、多少盛り上がっても(気にならなくていいな)と思いました。

5人の中に日本語が出来る男性がいて、当初「ナベはありますか?」と云っていましたが、その内お店の人の声で「かも南蛮」「天ぷらそば」といった言葉が出ていました。ビールを頼んだ人もあるようでした。「選ぶのも食事の楽しみ」とヨーロッパ系の人は考えるので、結構時間を掛けていました。。。
 


そうこうするうちに私はすべてを平らげ、小さなデザートも頂き立ち上がりました。その頃その人達にもそれぞれに注文したものが来て、食事を始めていましたが意外に静かな様子でした。
 

祇園花見小路に入る街角で、これまでずっと焼き栗を売っている小さなお店があり、(パリの街角みたいだな)と思い、その光景を気に入って時々買っていました。しかし、昨日見ると無くなっていて、イカゲソの串焼きを売っていました。一本350円ですから結構な値段ですが、それこそ飛ぶように売れていましたよ、、、中国人のお客さんに。。。イカと醤油の焦げる美味しそうな匂いが堪らないんでしょうね、わかりますねぇ^^
  

今年も押し迫ってまいりました。皆さま、いいお年をお迎えください(^-^)。

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