3月は母の月

3月は 母の月なり 縞銘仙

今日は母の誕生日です。家族の誕生日は、やはり私には他の日と違う感じがします。

両親に叱られた記憶があまりないのですが、一度母が私を両腕に抱えて「放り出すんだから・・・」と玄関先でハンモックの様に揺らし始めた時に、私は可笑しくなってケラケラと笑い出しました。
すると母も笑い出して私をその場に置いて奥へ引っ込みました。
何が原因で母がそうしたのか憶えていないのですが、そのちょっとしたことを今に至るまでホワーンとした温かい記憶として残しています。150㎝しかない小柄な母が私を両腕で抱えたのは、まだ私がごく幼い頃だったのだろうと思います。小学校卒業時には158㎝の私でしたので・・・


白魚や 清しき白さ 母に見し

母は大きな声で怒鳴ったり、ぶつぶつ文句を言ったりする人ではありませんでした。買い物を言いつけられて生返事をし、いつまでも本を読んでいると叱られましたが、コワイと思ったことはありません。
よそのお母さんもそうだと思いますが、うちの母も“自分のことは最後に考える”人でした。今で言う、「自分ファースト」でなく「夫ファースト」なり「子どもファースト」の人でした。お母さんは、多分、普通、そうなんだと思います。調理したお惣菜を家族の人数分お皿に取り分ける時も、自分のお皿には少な目とか、胡麻和えのほうれん草は茎多め、竹の子は先っぽの柔らかい所はほぼ無かったような、、、そんなことに気づいてちょっぴり心を痛くしたのを憶えています。


父偲び 母を恋しむ 冬座敷

この冬に出来た句です。やはり会って話をしたいのは・・・母ですねぇ(*^_^*)
 
昨日調理したお惣菜
鯛あらごぼう・ツナと菜花の辛し和え・かぼちゃサラダ
鯛あらごぼうは、主人の母のレシピで作ります。
主人がこれを見ると「オッ、十八番中の十九番!」と
よく私をからかったものでした。
 


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