朗読会
一昨日の日曜日、友人の出演する朗読会がありました。
大阪市立東成図書館8階、多目的ホールにて |
“大人の朗読サロン”と名付けられた、「ぐるーぷ華」さん主催の5回目の朗読会で、東成図書館で開催されたのでした。大阪市立東成図書館は、地下鉄今里線の今里駅から徒歩五分の場所に有るということでした。
その辺りの土地勘は全くなく、南北が分かれば何とかなるものの、『今里筋』の標識を探すのですが見当たらず、信号待ちをしていた中学生らしき二人の男の子に声をかけました。
眼鏡をかけた方の子が「こっちの方角です。信号を渡らずにこの道を少し歩くと左にあります」と教えてくれました。「信号を渡らずに」と付け加えてくれたひと言に、この子の行き届いた優しさを感じました。降りしきる雨の中、駅から近いのは有難かったです。その辺りの土地勘は全くなく、南北が分かれば何とかなるものの、『今里筋』の標識を探すのですが見当たらず、信号待ちをしていた中学生らしき二人の男の子に声をかけました。
図書館の8階には多目的ホールがあり、日曜のことで家族で図書館に遊びがてら来ている人たちがいて、(小さい時から図書館に馴染んでおくのはいいことだな)と思いながら横をすり抜けて奥のホールへ向かいました。そこには50席ほどの椅子が用意されていてもう大分埋まっていました。
プログラムは 1.「白い言葉」 連城三紀彦著
2.「パリの君へ」 高橋三千綱著
3.「むじな」 小泉 八雲著
4.「晴れた空の下で」 江国 香織著
5.「卯月鳥」 田辺 聖子著
予定はこのようでしたが、都合で5番が「外郎売の口上」に変更となりました。
この口上は歌舞伎の、今は亡き市川団十郎丈の十八番だった芸ですが、友人が「パリの君へ」と掛け持ち出演しました。普通なら舌がもつれそうなこの口上を5分程で語り終えたのは驚きでした。直後、下記の一部を観客席に唱和するように呼び掛けられたのですが、まあ難しいこと~~
『来るわ来るわ何が来る、高野の山のおこけら小僧。狸百匹、箸百膳、天目百杯、 棒八百本。
武具、馬具、ぶぐ、ばぐ、三ぶぐばぐ、合わせて武具、馬具、六ぶぐばぐ。
菊、栗、きく、くり、三菊栗、 合わせて菊、栗、六菊栗。』
武具、馬具、ぶぐ、ばぐ、三ぶぐばぐ、合わせて武具、馬具、六ぶぐばぐ。
菊、栗、きく、くり、三菊栗、 合わせて菊、栗、六菊栗。』
もつれる舌を操りながら、笑いながら、楽しみながらなんとか、ほんの少しだけ経験させてもらいました。
テレビで団十郎丈の語り口をただ驚きながら観ていたのを思い出しました。
テレビで団十郎丈の語り口をただ驚きながら観ていたのを思い出しました。
それにしても「朗読」というのは、新聞などを黙読しているのと全く違う、(手元の本などを)見る・声に出す・聞く(自分の声を)・演じる、そして見られる感、など色々な感覚を総動員する作業(?)なんだな、と思いました。そして、演者の皆さんの声が最初から最後まで変わらず、よく通る声であったのにも感じ入りました。
コメント
コメントを投稿