今日は大阪市内、福島区へ“野田ふじ”を観に行ってきました。その昔「吉野の桜、野田の藤、高尾の紅葉」と謳われたという、“野田ふじ”を鑑賞するウォーキングの会に参加しました。
野田の藤は、数百年間世代交代を繰り返しながら生き延び、鎌倉時代初期には既に西園寺中将公広が「難波がた野田の細江を見わたせば藤波かかる花の浮橋」という歌を詠んでいます。その後、室町幕府二代将軍足利義詮が住吉詣での途中にふじ見物に訪れました。また豊臣秀吉もふじ見物に野田を訪ねたようです。
|
マンションの一面に藤棚が
こしらえてあり素敵でした |
鎌倉時代から現代まで、文献でその歴史を辿れる“野田ふじ”は時代と共に生き永らえ、今日に至っています。福島区の野田や玉川地域では、公園はもちろんのこと町角や一般の家の玄関先の鉢植えなど、いたるところに藤の花を見ることができます。「のだふじの会」というのがあり、町を挙げて野田ふじを育成し、より広めるために樹木医のレクチャーや技術会議なども開催されているということです。
|
幼稚園の園庭の豪華な花房 |
|
町の端っこ、安治川沿いも
藤棚の連続でした |
藤の花の芳香に包まれながら、お花の色にいわゆる藤紫と白に加えて桃色もあり、八重の花房もあることを知りました。そして蜜をもとめて飛び交う虻の存在も印象的でした。きのうの大山崎に続いて今日も晴れて暑くもなく寒くもない、いいお天気でした。
コメント
コメントを投稿