十数年ぶりの乾杯🍻

 


入梅も秒読み?


今週の木曜日、夕方近くにラインメールが入りました。「こんにちは、お久しぶりです」と。それは”2年近くぶり”のお便りでした。そして電話となり、「近くにいるので夕食を一緒にしましょう」という運びになりました。


彼、R君は元留学生、元中国人でした。今は日本国籍を得て仲間と会社経営をしているビジネスマンです。手元の”虎の巻”に依れば、留学生住宅「エルセレーノ紅梅町」に2003年4月から2005年3月までの2年間住んでいたのでした。                   その頃の私は夫と一緒に、留学生たちを誘って大阪府や近隣県の低山登りをしたり、私のお得意の鞍馬寺~貴船神社の縦走トレッキング等、アウトドアを楽しんでいました。その中にR君も中心メンバーの一人としていつも参加するようになりました。

                                          管理人室の窓口で話をしている内にR君が「お茶を淹れるから」と自室に招いてくれて中国茶をご馳走してもらい、戴いている間ギターを奏でてくれたのも、お茶の味と共に忘れられない思い出です。今でもどうしたらあんなに美味しくお茶が入れられるのかしら、と思います。


大学を卒業して引っ越してしまってからも「学び且つ歩こう」みたいなグループに所属していた私達は、R君も楽しめそうな内容であれば彼を誘って一緒に参加しました。                   

その後彼は台湾の女性と仕事で知り合い、日本人になった上で結婚しました。彼の日本名の読み方がイタリア語では”①、ナンバーワン”ということだと、私がイタリア語で唯一知っている事を教えると、とても気に入り、新婚旅行はイタリアに行きました。アマチュアカメラマンである彼の、イタリア新婚旅行の沢山の写真をスクリーンで映して見せて貰ったのも、その時の奥さんの手料理がイタリア料理っぽかったのも懐かしい思い出です。

私が「メイクをするから」と言うと、時間をくれる為か、寄り道をして来たらしく「北海道産品展をやってる店があったから」とレジ袋に入ったスイーツをぶら下げて来ました。           12年近く会わなかったのですが、彼の方は全然変わってなく、私には「随分やせたね」と言うのでした。

近くのイタリア料理店でワインを飲みながらいくつかのお料理を頼みました。それらのお料理は全て少量を二人分として盛ってあり、私の息子なら「商品見本だ」と言うところです。「地ビール飲みに行こうか」と言い、天神橋筋を歩いてJR天満駅の北側の小さな店がひしめき合うようなところへ行きました。その中の奇跡的に静かな店に入り、箕面の地ビールとおつまみを頼んでくれました。イギリスのお料理(?)として有名な「フィッシュ&チップス」もあり、「本場より美味しいかも…」と言いながら頂きました。


十数年前のある日、夫を亡くしたあと彼の愛用していたゴルフウェアをある人にプレゼントしたのをすっかり忘れて、家探ししながら大泣きをしているとドアチャイムが鳴りました。 R君と奥さんが、知らせると準備するのでいつものように突然来てくれたのですが、泣きはらした顔を見せられなくて私は家の中に引き籠ったままでした。玄関先で長時間粘っていた彼らは、居るのが分かっているのに出てこない私に愛想をつかして帰りました。      十年ほど経ち、彼の引っ越し先住所がわかったので、その時の説明と謝罪の手紙を出した私に彼はラインで返事をくれたのでした。     

そして今週のいきなりの再会。十数年の空白があったにも拘らず「昨日も会ったよね」みたいな親密さで顔を合わせ、話が出来る・・・そんな人が居てくれることに幸いを感じます。

教訓:家族の遺品を精神が不安定な時期に早々に処分しないこと・・・です(^_-)-☆

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