ドクターもお元気で

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　春の里 

4週間に１度かかりつけ医の下へ通っています。予約制なのですが、ほぼ毎回２，３０分は待ちます。いつもはその位の時間は数独をしながらやり過ごすのですが、昨日は手帳の中に新聞からの数独欄切り抜きが１枚もなく、久し振りに時間を持て余しました。

仕方がないのでスマホをいじりながら時間つぶしをしていると、名前が呼ばれました。１１時過ぎなので、一瞬「こんにちは」かな、と思いつつ口をついて出て来たのは「お早うございます～」でした。先生も「お早うございます」と返して下さって気持ちよくエールの交換ができた気分でした。もし先生のお返事が「こんにちは」だったら、ちょっと寂しいですね。

最近、飲み残した薬が溜まって引き出しが一杯になりそうなので、先生に整理を手伝って頂こうと両手に乗るくらいの分量をビニール袋に入れて持参しました。「消費期限切れてるのありますか？」と訊くと「期限は無い」とのことでした。

何が残っているかと言えば、”しんどい時””熱さまし””頭痛”と先生がメモに書いて張って下さったようなもので、あと家には整形外科で処方された痛み止めが残っています。

痛み止めを服用して痛みを感じなくなると、知らず知らずに無理をしてしまいそうで、つい飲み残してしまいます。でも痛みもストレス源なので飲んだ方がいいのかも知れません。

そのかかりつけ医のK先生に『息子が「K先生元気？」って聞いたので、「元気元気」って言っておきましたよ』と言うと先生が「嬉しいなあ」と相好を崩して喜んでおられます。何がそんなに嬉しいのか訊くと、「人が会話の中でそういう風に言ってくれるのはとっても嬉しい」と言われるのでした。まあわかります。息子はK先生の明るさが好きなのです。

診察室を辞去する際、先生がいつものように「気を付けて」と言って下さったので、私も時々口にする「先生も・・・」と言うと、いつものように照れてのけぞられるのでした。