今度こそ変わるかも知れない
アメリカでは「Black lives matter」…黒人の命は大事…をスローガンに掲げて全米各地でデモが続いていますね。デモの発端となったジョージ・フロイドさん逮捕時の一部始終をスマホで撮影した人は本当に勇気があったと思います。あの動画がなければこれほどにまで世界中の人々の共感を得られず、アメリカの黒人の人々の怒りと嘆きはこれまでのようにまた封じ込められてしまったと思います。
先日、18歳の黒人男性がテレビで言っていました。男の子は小さい時から母親に、外出する時の心構えを教えられると。この人は11歳で16項目をすべて覚えたそうです。
それは ・きちんとした服装で外出する
・路上で急に走り出さない
・ポケットに手を入れない
・コンビニで買い物をしたらレシートかレジ袋なしで店を出てはいけない
・買わないものを触らない
・白人女性をじっと見てはいけない
・警察に職務質問されたら、反論してはいけない。協力的でありなさい。
・警察に車を停止させられたら、ダッシュボードに両手を乗せて、
運転免許証と登録証を出してもいいか尋ねなさい。 などです。
黒人男性が毎日外での仕事なり用事が終わった後、無事に家に帰りつけることを母親や妻は祈りながら待っているのだろうと思います。
白人として振舞っていても、血筋のどこかで黒人の血が入っていると人種的には黒人とされ、白い目で見られることがあると昔アメリカ人(白人)から聞いたことがあります。差別しておかないと黒人の血が知らないうちに白人の家系に混じると警戒されていたのでしょう。
オーストラリアでも「白豪主義」が19世紀後半から20世紀半ばまで政策の基本とされ、日本人、中国人、インド人など有色人種の入国は拒否されていました。私は中学時代にそれを知り、余りオーストラリアに好感を持っていませんでした。しかし1970年(大阪万博の頃でしたが)以降、多くのアジア系移民を労働者として受け入れたことで、実質的に白豪主義は消滅したといわれています。
私が最初にオーストラリアへ行ったのは、1990年頃でした。勤めていた会社の現地法人のシドニー本社を訪ね、旧知のオーストラリア人男性社員と再会しました。その日、彼は会社を終えてホテルまで迎えに来てくれ、自宅での食事に招待してくれたのでした。
その時のオーストラリアの印象がとても良く治安もいいので、数年後、初めて母を海外の旅行に誘いました。2回の短期滞在で現地の人たちの素朴な優しさを知り、白豪主義など露ほども感じませんでした。
幸いに、私は人種差別をされた覚えはありませんが、欧米白人社会で今尚根付くという白人至上主義にはなるべく接したくない思いがあります。いえ、絶対接したくない...想像するだけで悲しく辛いです。これまで数回ヨーロッパやアメリカへ行き、嫌な思いはしなかったんですけど・・・今はやっぱりステイホームがいいかも・・・
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