泣き虫っ娘の来宅
今週はもう天神祭~ 花火も楽しみです |
土曜日は午後からパソコン教室があり、早目の昼食の用意をしていました。
作り置きの食べ物を冷蔵庫から出してテーブルに並べている時に、ピンポ~ンと玄関チャイムが鳴りました。モニターに映っているのは若い女性です。中国からマグロの養殖で有名なK大学に留学していたUさんの懐かしい顔でした。エルセレーノの決まりは、「入居時の履修課程が修了したら退去する」というものなので、引き続き大学院に進んだものの彼女は退去しました。
彼女の顔を見た途端、私は即今週のパソコン教室を欠席することに決め、「ご飯食べに行こう」と言っていました。しかし、彼女は「従妹を待たせてるから~」と言い「一緒に行けばいいやないの」という私に「日本語しゃべれないから・・・」とあくまで固持する姿勢~。善意(?)の押し付けはしないことにしました。
去年、4月に帰国することになり、「今度は私がアオヤナギさんを“うな次郎”に招待します」と言ってくれ、私の誕生日に鰻料理をご馳走してくれることになりました。彼女は友人に頼んで中国で買って来てもらったコスメの色々セットや、体に良いというドライフルーツ・木の実などプレゼントしてくれました。おまけに食事が終わった後、店員さんが蝋燭の灯が点いた小ぶりのケーキを捧げ持つようにテーブルに運んできたのです。梅田のデパートで買ってきたものを、あらかじめお店に預けていたらしいのでした。
彼女が席を外してそのための怪しい(?)動きをしている間、私はうな重のお勘定を済ませました。偶に先生から頼まれて、大学の授業の助手をするという以外のアルバイトをしていない彼女には、親御さんから多大の援助が出ている筈で、その中から私の為に幾ばくかを使ってもらうのは申し訳ない気持ちでした。彼女のお父さんはお仕事で来阪しても娘の部屋には泊まらず、梅田近辺のホテルに泊まってらっしゃるようでした。クールで富裕層かも知れないお父さん・・・
留学生に何かをしてあげる場合、私からの一方通行が多い中で、彼女は珍しくもそれ以上かもしれないものを返してくるタイプなのでした。昨日も、朝ご飯を作りたくない時の為にと米や小豆など身体に良いものを粉状にした物、スーパーフルーツと言われるクコの実500g入り袋、おやつにとナツメとクルミの袋、他には絹のストールや絹のハンカチ、可愛いティッシュケースなど。こんなに重いものを1週間の旅行の後に持って来てくれたの、と驚きました。(が、多分この近くに住んでいるらしいお友達に預けていたと思いますが…)
りんごの形をしたメモに、原材料名、食べ方、消費期限などを 細かく書いてくれています 袋の裏側にもメモを貼り付けて留意事項を書いています^^ |
「明日帰ります」と言いました。しかし、近々結婚記念写真を撮る準備を進めているそうで、私からプレゼントした着物を着付けた 写真も撮るらしく嬉しく思います。私が最も気に入っていた京友禅の着物(26歳時に作った物)と母が結婚式に身に付けたと聞いている真紅のとても細かい絞りの帯揚げ(私も大事にしながら時々使ってきました。今はこんなに細かい絞りは日本じゃ作られていないと聞いていました)を彼女に託しています。
「結婚式は挙げないと思います」と言いました。多分親御さんはこの結婚に反対なのでしょう。結婚後、来年1月に彼と一緒に大阪へ来るらしいのです。大事な娘を、一人の若者に、日本に、奪われるといった親御さんの気持ちなのではないかと、私は少し心配です。「アオヤナギさんに娘が出来ます」と言ってくれる、かつて泣き虫だった彼女を少しまぶしく見つめた私でした。
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