イタリアからの便り② BARIより

世界に向けて・・・
日本と同じ(?)最前席に座る人はあまりいないですね
 
先週イタリアのバリという都市で、Y君の学会発表がありました。「日本の難民政策と日本で収容施設を探すシリア人」というタイトルでした。その日の朝、私は「頑張って!」「君ならできる!」という言葉の入っているスタンプを添えて、ラインでメッセージを送りました。滑らかに話す日本語よりも尚得意だという英語で行う発表であり、これまでの経験からすれば緊張するようなことは無い筈ですが、念を入れて励ましたかったのでした。

 
日本に入国しているシリア難民の人達に直接インタビューし、国会内の議員会館で政党の元党首にもお話を聞いたりして、これまでフィールドワークに多大なエネルギーを割いてきています。シリア人の知り合いに頼まれて入国管理局で通訳をしたり、難民の子供が通う小学校の先生からの用件を代わりに聞いてあげることもあります。日本に於けるシリア人難民について語るには、Y君程最適な人はいないでしょう。毎年6月20日は「世界難民の日」ですが、Y君はその1日前にイタリアから世界に向けて、日本に於けるシリア難民の現状を訴えたのでした。シリアの人達にとって心強い同胞に違いありません。

 
18日から20日までの学会に備えて、数日前にバリ入りしたY君でした。バリと言うと日本では一般的にインドネシアのバリ島が“南太平洋の島”としてつとに有名です。昔、映画の舞台にもなりましたし~。今回私も初めてイタリア半島の長靴のかかと辺りに「BARI」と言う地名を見つけました。インドネシアの方は「BALI島」でした。
 BARIはアドリア海に面していて、古くから港町だったのでしょうね。写真で見る海岸線の風景がとても美しいです。紺碧の海に真っ青な空・・・いかにもイタリア、という感じです。



学会発表の様子をラインで送ってくれましたが、堂々としていて立派です^^。本人も発表内容に対する皆さんの反応に手応えを感じたようでした。発表の後、フィンランド人の先生が彼の傍に来て褒めて下さったそうでした。発表の成功は何よりのことでした。
 




Y君の心には、学会発表の成功と共に、BARIの町の風景・BB(ベッドと朝食の民泊)の親切な家族が忘れられない思い出として残ることでしょう。 
 
 
 

 
発表会場の様子
 

BB家族や友人と

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