ダマスカスからのお菓子、バクラヴァ
Y君が今日講演した東京の国際基督教大学キャンパス 昨日彼が撮影してラインで送ってくれました 「大阪大学豊中キャンパスより綺麗」とのコメント付きで・・・ |
もう何十回目なのか数えたくないほどの誕生日をまたまた迎えましたが、知らん顔して通り過ぎるつもりだったこの4月です。
桜が満開の頃に生まれたことだけは本当に嬉しいことに思えます。
桜が満開の頃に生まれたことだけは本当に嬉しいことに思えます。
今年の私のその日も、何ということも無くやって来、何ということも無く平和に過ぎて行ったのですが、それで終わったのではありませんでした。
シリア人のY君が私の誕生日のあと、「次の日曜日一緒に食事をしましょう。お料理は僕に任せて。ご飯だけお願いします」と言うので「そう…いいの?^^」とOKしました。
その日、いつもお料理を振る舞ってくれる時のように彼は大きなお鍋(コンロから外したばかりの熱々のお鍋)を両手で持って、歩いて1分の道をやって来ました。お鍋の中は“バミヤ”でした。前にも同じお料理を作ってくれましたが、今度のはオクラが少し小さめということで、より喉越しがいいのだそうです。1時間煮込みます。ご飯は私のいつもの“玄米・もち米・黒豆ごはん”と、レトルトの白ご飯を合せました。バミヤの赤、玄米の黒、白米の白、と三色にしました。
バミヤはシリアのお料理ですが 地中海料理とも言えるのでは と、思っています |
Y君にはカナダドライを、私はウィルキンソン炭酸水を飲み物に用意しました。「じゃあ、頂きましょう」と乾杯した後、彼が突然「ハッピーバースデイ to you~~」と唄い出しました。唖然、茫然たる私をしり目に、Y君は最後まで唄い切ったのでした。只ゲラゲラと笑う私・・・でした。
食事の前から私は、彼がお鍋の下にぶら下げて持って来た大きな袋に興味津々でした。食事を終えて「なにこれ?」と子供のように中を覗くと彼が「これなんだよ、コレコレ」みたいに袋の底から取り出しました。それは“バクラヴァ”でした。「シリアからヨーロッパへ行くと言う友達に頼んで、ダマスカスの店のバクラヴァをヨーロッパまで運んで貰ったの。」「このバクラヴァは3週間前にシリアを出て、ヨーロッパから航空便で来たんだよ。アオヤナギさんのお誕生日に合わせて。」と言うのでした。シリアはアサド政権下の内戦で混乱しており、物流も途絶えています。物も書類も人の動きに委ねるしかありません。
そんな荒波を越えてシリアからはるばるやって来てくれたバクラヴァの箱を彼に促されて開けました。輪切りにされた一つひとつのバクラヴァの形は殆どそのままで、ピスタチオが綺麗に収まっています。
蜜の味もさることながら、仏蘭西菓子ミルフィーユより薄く何層にも重ねられた皮のパリパリ感とピスタチオのポリポリ感が何とも言えず美味しくてたまらない程・・・
彼自身、バクラヴァが大好きなようで、去年ロンドンに行った時にも自分の為に買って来たのをお裾分けに頂いたことがありました。今回のと違うタイプのものでしたが。「ヨーロッパではあちこちの都市でバクラヴァの店があるんだよ」「日本でも売れるかなぁ。知人が日本で店を開きたいと言うんだけど」と言うので、「日本人は美味しい物、珍しい物が好きだから、絶対売れるよ」と私は“太鼓判”を押しました。
蜜の味もさることながら、仏蘭西菓子ミルフィーユより薄く何層にも重ねられた皮のパリパリ感とピスタチオのポリポリ感が何とも言えず美味しくてたまらない程・・・
Y君は昨日から東京に行っていて今日、ICU(国際基督教大学)でのシンポジウムで難民問題について講演しました。大きなシンポジウムだったそうです。小学校から大学まで、そしてロータリークラブやライオンズクラブ、NPОなど各種団体やグループで数え切れないほど多くの依頼を受けて講演しています。
今回もついでに研究の一環として、何人かの人たちにインタビューして来るのだと言っていました。
ICUでのシンポジウムの様子、右奥で話しているのがY君です |
お疲れさま(^-^)
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