Kさん、結婚おめでとう!

繁盛亭前のKさん
先日、仕事場の電話に海外から連絡が入りました。2014年から2016年迄を「エルセレーノ紅梅町」で過ごした韓国人女性Kさんです。年に何回か「アオヤナギさんお元気ですか?」と掛けて来てくれるのですが、いつも私の仕事が終わる30分前頃に掛けてきます。

 

今回の電話の内容は、それとなくわかっていました。いつ報告してくれるのかと待っていた言葉、「結婚することになりました」と言うのでした。前回のブログで取り上げた男子留学生二人と同じ大学の大学院に在籍し、経済学博士を取得して韓国の職場に戻りました。彼女は既に社会人として韓国の省庁のお役人でした。「そんなにキャリアを積み上げてお相手がいなくなるわよ」的なことも私は言ったのでしたが、「韓国でもさんざんそう言われました」と答えるのでした。それでもそうすることが彼女には必要な選択のようでした。

 

2年間の休暇を取って日本にやって来たKさんの日本語は、高校の時から習っていたということで、私との会話も最初からほぼ自由に交わせたのでした。エルセレーノで出会ってすぐ、彼女の素直な性格とキラリと光る何かに惹きつけられました。早い時期に名前と顔が一致し、彼女も私を話し相手とするようになりました。要するに気が合うことにお互いが気付きました。

 

それからは私が見つけた近くの韓国料理店に何度も一緒に行きましたが、そこのお料理は家のお料理と似ていると言い、彼女の行きつけとなりました。それまでの私は、韓国料理を敬遠していましたが、それは単に知らない故のことだと分かりました。そのお店の広くゆったりとした佇まいといい、オーナーの女性の親しみやすい人柄なども、私達は気に入ったのでした。

 

後列左端はイタリア人男性ですが
ごまめの目がコワイ、と言ってお箸を付けませんでした
 
Kさんに日本のお正月料理を食べてもらいたくて、2015年のお正月には主人の生存中にもそんなに頑張ったことがない位(ま、主人も煮物など作って協力してくれたので)気を入れて、おせち料理を作りました。主人は“あんずきんとん”が好きで自分で作っていましたが私はこの年、白いんげん豆で生菓子らしきものに挑戦して、自分でも本物らしく出来たのにびっくりしました。
 
他の留学生も入れて5.5人(赤ちゃん1人)来てくれたのですが、Kさんは食卓に並んだおせち料理を一目見て「アオヤナギさん、私達お支払しないといけません」と言ったのでした。

 


Kさんとの思い出話は尽きませんが、昨年の今頃に突然男性と一緒に私の仕事場に姿を現したのには驚きました。その前にラインで写真を送ってくれていたので、その男性が目の前にいることはわかりました。私がプールに通っているからと、そのホテルに泊まって当日は神戸に行っていました、とのこと。

韓国の新聞記者をしている男性は、政治部、経済部、そしてこの時社会部と、新聞社の花形の部署を経験してきたにも拘らず、気さくでとても親しみを覚えたのでした。このままこのご縁が続けばいいな、と思い続けていましたが、とうとうそうなったのでした。

 
 
お付き合いを始めて2年経ったそうで、その間、家族と食事などの場を設けて紹介し、周囲の人々に祝福されて昨日の土曜日に結婚式を挙げました。新婚旅行は二人がまだ行ったことのないイタリア・オーストリア方面と聞いています。きっと寛げる温かい家庭を作るのだろうと思います。
 
紅梅町バスツアーで鳴門へ行き
阿波踊り会館で阿波踊りを踊るKさんと、左はZ君
 
 
 

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