足のむくまま

2月1日 記

郵便局に用事があって駅近くを歩いていました。交差点の赤信号に足を止めると、少し離れた所に車椅子の女性が健常者の男性と居るのに気付きました。二人の前には台があり、何か置いてあります。クッキーです。
お正月に、ここから これと同じ写真を撮ることは
至難の技かもしれません~

その時、私のすぐ前を歩いていた韓国人の若い男性グループ4人の内1人がスッと、その並べられたクッキーの前へ歩み寄り2種類の袋を取り上げ、千円札と一緒にその男性の前に差し出しました。すると次々とグループの男性達がクッキーの袋を1つあるいは2つ買い、手にぶら下げ乍ら信号を渡って行くのでした。

私は信号待ちの間、彼らの買い物の一部始終を見守っていました。今日は最高気温8、9度と言う寒い日でしたが、心が温まりました。旅行者の風情ではなかったのですが、「日本を楽しんでくださいね」と何だか感謝の思いと共にエールを送りたくなりました。

 

郵便局で用事を済ませて商店街を少しそれると、大阪天満宮があります。お正月には初詣客の長い列が商店街まで伸びてくるのですが、それ以外の日々は閑散としています。それでも今日も参拝客は次から次へと引きも切らず、ついでとは言えお参りに来た私も賽銭箱へコインを滑らせました。

厄年はもう卒業したのか、、、
それとも毎年が“厄年につき注意”なのか~~?!
来週早々には、長期間自宅の倉庫の棚に置いたままになっていた神棚を、天満宮まで留学生に運んでもらう事になっています。比較的大きなものなので「私も持つから…」と言うと「いや、大丈夫。一人で持てる範囲」と頼もしいお言葉。友人から「倉庫に置いたままなんて・・・罰が当たるよ」と脅され(?)いよいよ一番近い神社である大阪天満宮で“お焚き上げ”して頂くことになったのでした。

 

天満宮の門をくぐって出、くるりと振り向いて若い女性が一礼をして立ち去りました。京都の東大谷祖廟でも時々若者が一礼をして辞するのを見かけることがあります。とても清々しい光景で、心が洗われるような思いがします。


2月9日~3月3日は天満宮の屋内で盆梅展が開催、
広い廊下でおぜんざいの店が出来ます
自信を持って「どこよりも美味しい」と言えますよ!
人生経験豊かな人のそうした所作は、そう珍しくもないので驚かないし、それほどの感興を覚えませんが、数年前の伊勢神宮でも見かけたそうしたシーンは、伊勢参拝について思い出す時には必ずセットで思い出すほどの爽やかな光景でした。

 

大阪天満宮の裏門を出ると、すっかり有名になった繁盛亭があります。午後からの演目が始まっているようでした。自転車で入口の近くまで乗り付けたお爺さんがいて、プログラムの確認に来られたようでした。近くに住んでいる人で何度も通う人がいらっしゃるようですが、そういう風情の男性でした^^

 

夜のニュースでは、6月に建物の改修工事がされるそうで、ロビーは広くなり、建物建築時に寄付をした人の名前入りの、天井の提灯も傷んだものを取り替えるそうです。そして午後からの公演が2時からになるので、お客さんには昼食をゆっくり摂って貰えると言っていました。
 
 これまで3回観に来ましたが、(工事が済んだ後にまた来ようかな)と思いました。

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