バチが当たる


久しぶりにエアコンなしで熟睡し、今朝はすっきり爽やかな朝の空気に気持ち良く目が覚めました。

 

数年前まで毎年、お盆が過ぎる16日ごろ決まって、ベランダの植木鉢の水遣りに硝子戸を開けた途端、前日の朝までのムッとしたものと違う爽やかな空気に(あぁ、秋が来たんだなぁ)と感じるのが常でした。今年は2,3日遅れました。そしてこの爽やかさは3日程しか保たないのだとか・・・あとまた暑くなるのだそうで、まだ安心できませんねぇ・・・

 

過日の水泳教室の後、いつものように教室のお仲間と昼食を摂っていました。色んな話をする中で、「バチが当たるよ~」という言葉を久し振りに聞きました。何十年ぶりかで聞いた言葉です。昔親にそう言って窘められたりすると、子供は怖くなっていたずらを止めたものでした。

 
中学一年生になった時、担任だった「ライオン」というあだ名の、厳しいと有名だったY先生が「みんなは中学生になったんだ。これからは自分で自分を躾けなくてはいけない」とホームルームで言われ、深く感じるところがありました。


そして社会人になった時にはまだまだ未熟な自分を、叱ったり窘めたりしてくれる人はもういない、と気が付きました。家族以外の人は自分が未熟さを露呈した時に普通、注意することなく(この人はこういう人なんだ)と、そのまま受け取るだろうと思ったのでした。
 

年令と共に経験から人は善悪、正邪の基準を学んで、親から教えられたものに積み上げて自分の中に蓄えているものですが、久しぶりに「バチが当たる」という日本人の心の根っこにあるこの「思想」ともいうべき言葉に触れて、“心洗われる想い”がしました。
 

 

<閑話休題>
昨夜義妹から知らせがあり、MBSテレビの「住人十色」という夕方5時からの番組に主人の甥っ子が出るというので見ました。彼は妻と二人で彦根市に住んで手作りの木製スピーカーを製造販売しています。京都の大学を卒業後勤めた会社を脱サラして手作りの家具職人を目指して国内やヨーロッパで修業を積んで来た人なので、その延長線上の木製スピーカー作りなのでしょう。

 

「スピーカーからの再生音を静かな環境で聴きたい」とネットで探し、3年前に築150年の古民家を購入しました。彦根市指定文化財のその家は、畳を剥せないので床材は畳の上に敷き詰め、壁を傷つけられないので部屋ぎりぎりの箱を作り、それをセットした上でのカベに何か貼ったり吊るしたりしなければなりません。購入して自分の持ち物になったのにです。。。でもその工夫でとても素敵なお家になっています。

 

番組の中で、「ここに住んで一番驚いたことは?」と訊かれた妻の答えは「自分の家を玄関からじっと見ている人がいて、それは見学者なのでした」とのこと。市のホームページの「指定文化財」の欄に掲載されているのでよくあることらしいのです。
 

写真がよく撮れていませんがこの部屋で聴くと音が綺麗だそうです
スピーカーが湾曲した壁面(一つひとつが収納庫)に左右小さく見えていますね
右壁面には沢山のLPレコードが収納されています
夫と同じ京都の大学で、彼女は神学部卒なのですが、ファミリーでお墓参りをする時きちんと腰を落として手を合わせる女性です。留学生たちとのハイキングや飲み会では、その気さくさと話し上手、そしてお酒の強いことからも人気がありました。

 

                                  最近は海外からもスピーカーの問い合わせがあるらしく、大きく世界に羽ばたいてほしいです。それが出来る二人だと思います。
 
 
 
 

彼女の誕生日プレゼントに彼が作った化粧台 
 
このような自然の中で、「冬は仕事がし難い」と言っていましたね。
手仕事ですからねぇ、分かるような気がします。

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