季節は梅から桜へ
遅咲きの種類の他は梅の花の時期がほぼ終ったので、壁にかけている色紙額を梅の花から他のものに変えました。少し残念な思いですが…というのはこの画は静かな雰囲気がなんとも言えず、私の心を穏やかに鎮めてくれるような気がするのです。外で嫌な思いをした時などにこの絵の前に立つと、ざわつく心が静まります。画家の名も“静光”とあります。女性でしょうか。
廊下に掛けているので照明が充分ではありませんが 辺りに静かな雰囲気を醸しています |
義父母の友人には数人の日本画家がいらしたようでした。梅の花の次の画は、義父が満州で活躍していた頃をご存知の先輩かと思うのですが、義母の没後沢山の色紙類の中にこれを見つけて大事に保管してきました。画の右に「満州の思い出」とあり、左には「為 青柳君 七五翁 正井某 花押」とあります。この絵について何も聞いていないのですが、辮髪の中国人が日本の旗を両手に持って踊っている日中友好の図で、満州国の街中でこういう場面もあったのかな、と思います。
東京では桜が満開となったようですね。例年より10日早いそうですが・・・
桜の季節は出会いと別れがつきもの・・・
「エルセレーノ紅梅町」では、今日日曜日が25日という退去の最終日なので明日私が出勤すると、54室中34室が空室状態となり建物内は閑散としていることでしょう。4月初旬にはまた満室になるのですが。。。
23日金曜日の夜も、3人ほど退去者がいて対応している私に、夜8時過ぎラインで「昨日から友人と日本に来ています。今は神戸に居るのですが、これからエルセレーノへ行ってもいいですか?」と韓国人の元留学生Kさんからのメールが入りました。2年前に退去した彼女とは折々に連絡を取っており、私が最も大切に思う若い友人の一人です。
私は驚き、「え、なんと・・・電撃的ね!それにしても会えるということは嬉しいこと(^-^)」みたいな言葉を返しました。
9時半に窓口に現れた彼女の後から、写真で見たことのある男性が入ってきました。事務所の中へ入って貰って1時間ほど話しました。韓国の男性らしく上着の襟元にスカーフをセンス良く巻いたその男性Sさんは、こちらに緊張感を抱かせないホンワカとした人でした。
新聞記者だそうで、今は経済部ですが、もともと政治・外交部所属だったらしく、新聞社の花形部門を歩んで来た人なのに尊大ぶったところは微塵もなく、「日本のことは漫画で、島耕作を通じて知りました」と言うのにはびっくり。私が「島耕作は社長になったのですか?」と訊くと「なったんです」と嬉しそうな仕草で答えてくれました。
「日本語はわからない」と彼は日本語で言うのですが、Kさんの通訳もありお互いに充分理解して話し合うことが出来たと思います。
3月26日、「大阪の桜、満開」と報じられましたが その日、中の島の桜もやはり満開でした |
その日の最後の退去者を見送って事務処理をした後、私が事務所を退出したのは午後11時30分でした。1年に1度の忙しい時期ですが、特に記憶に残る日でした。
コメント
コメントを投稿