正月飾り

京都、中村楼

年が明け、あっという間に松の内が、そして小正月も過ぎました。

今年、しっかりした門松を見たのは京都八坂神社に隣接する中村楼の玄関先と、我が家に近いとある会社の入り口に設置してあったものだけでした。探索をしたわけではないのでこの限りでは無いでしょうけど。。。

 
 

以前我が町内では有名だった、数十人規模のゴム印を作る会社でも、社長さん宅のお玄関に毎年門松が飾られていました。年末が近づいて、そのお宅の門柱の傍に門松が立てられると(ああ、もうお正月だな)と実感したものでした。しかしながらこれ程までにコンピューターが普及すると、ゴム印は事務用品としての地位を著しく損ない、事業としても成り立たなくなったようでした。本社ビルが売りに出されてから、周辺の持ちビルやご自宅までもが消えてしまうのに長い年月は掛からなかったと思います。主人の母がそのことを知ったらどんなに驚き、そして悲しんだか、想像できます。社交的な大奥さんを中心として地域の同世代の女性たちのコミュニティーが出来ていたので皆さんショックだったでしょうね。

 

門松だけでなく、注連飾りや松飾りなども街で見る数が減っています。この辺りではいつも決まった神社が小正月にどんど焼きをされていたので、そこへ持ち込んで一緒に焼いてもらっていました。その神社が「大変だから・・・」ともう何年も前からどんど焼きをされなくなったのでした。
あるいはそんなことが、正月飾りが減少した一つの理由かもしれません。ゴミに出すのも忍びないので、「それならもう飾らない」というお宅が増えたかも、と考えています。

 

それでもお正月に付随する伝統的な物品はインターネットの世界で大流行です。今年は戌年ですがワンちゃんがユーチューブでも大活躍で、私の小さなスマホの世界でも飛び交っています。

伝統の正月飾りを目にする機会が少なくなっても、無くなることはないと確信しています。

  

昔、 ♬まつたけた~てて 門ご~とに~♪ と唄ったことを思い出し、調べてみました。

やはり作られた時代を感じますね。もう公的には歌われないでしょうけどね。。。

 

唱歌、「一月一日」

一、年の始めの例(ためし)とて  終わりなき世のめでたさを

  松竹(まつたけ)たてて門(かど)ごとに

  祝う今日こそ楽しけれ

 

二、初日の光 差し出でて  四方(よも)に輝く今朝の空

  君が御影(みかげ)に比(たぐ)えつつ

  仰ぎ見るこそ尊けれ 
 
 

昨年末から戌年はかなり意識されていたみたいデス


ダルマと鏡餅

 

コメント

人気の投稿