赤目温泉”山水園”②

 山水園鳥瞰図。大体こんな感じで別荘地か小さな集落のようです。私達は右奥の方でした 図の下に描かれているのはアメリカ製大型トレーラーハウス5棟


 いつものように車のナビとスマホを使うやり方で、橿原市経由で国道165号線を通り赤目口から南下、山水園に向かって地道を辿っていると何とも懐かしい綺麗な日本家屋の佇まいが続きます。私が再会したかったのは、山水園とこの辺りの町並みなのでした。山水園に二泊して主人が近くのゴルフ場で友人とのプレーに興じている間、ハリーと一緒にこの白壁と板や桟で出来た美しい家の続く町をよく散歩したものでした。                         そんな話をしながら4時半ごろ山水園に到着、20年近く振りに降り立った山水園の駐車場とその辺りの雰囲気は時が止まっているようでした。建築物や構築物に何の変更も加えていないのでした。我がドライバーにとって初めての目的地、まだ明るい内に到着してよかったです。

息子の部屋「若竹」

左は昔の写真ですが、「若竹」の左側に私と夫がよく泊まっていた「赤松」がありハリーは何処へも行かない時、このように部屋の前に繋いでいました。夜は、土間で寝させていました、駐車場はやめて。最近「赤松」はペット同伴客用にしているようです。                         

    「赤松」と「若竹」の手前、渡り廊下を挟んで私の部屋「白梅」があります。


息子は「先ずは楽しみだった温泉に」と出かけました。私の記憶では初めて来た頃、ここは本当の温泉ではなかったはずですが、その後1万坪の園内を掘削して泉源を掘り当てたと聞いています。単純弱放射能鉱泉(弱アルカリ性)であり、「吉祥の湯」「甘露の湯」が日替わりで男湯・女湯になります。そしてそれぞれに付属する露天風呂があり、スチームサウナ室やジャグジーも備えています。

何と言っても「吉祥の湯」が昨今で言う”推し”です。大きな浴槽に敷き詰めた自然石の所どころから豊かにお湯が踊るように湧き出し、浴槽に構築されたお湯の吹き出し口から温泉が溢れ出してくる…。最近日本各地で温泉の枯渇が問題になっているそうですが、山水園の豊かな温泉が末永く溢れ出すものでありますようにと祈りたいです。

「吉祥の湯」は到着した日は女湯、翌朝は男湯となり、温泉好きの息子は色々入れて喜んでいました。前夜、真っ暗な中で屋根付きとは言え露天風呂に入らなかった私ですが、訊けば彼も夜の露天風呂は寒そうでやめた、と言っていました。朝は明るくて様子がよくわかり、気持が良かったそうでした。それに終始自分だけだった、との事でゆっくり出来たでしょうね。


お食事は大広間を各部屋/グループごとに仕切られて頂きました。 以前は各部屋で夕食が戴けましたが、担当の女性が全てのお料理をワゴンで運んで来る方式でした。照明は点灯されていても渡り廊下は薄暗く、冬は寒く夏は暑い中お料理を乗せてワゴンで運搬するのは大変だったと思います。今は進み具合を見ながら、すぐそばからお料理が来ます。これは懐石料理のスタート、紙鍋ですき焼きも付いています。朝食もこのテーブルで一般的な旅館のメニューでした。



山水園を出て赤目四十八滝に向かいました。私は何度か来た事があり、彼も大学時代来たそうです。サンショウウオの展示室がありそれを見てから渓流沿いを歩きます。

途中で”牛”に遭遇、伝説では1300年前、役の小角と言う行者がこの地で修行した時、不動明王が赤い目の牛に乗って現れたとの謂れがあり、そこから「赤目」と言う名が伝えられているということです。      



ずっと奥まで行けば大小四十八滝を見られますが、往復3時間掛かるので30分歩き、いくつかの滝を見て引き返しました。


朝のまだ早い時間だったので(10時ごろ)、余り観光客と会いませんでした。尤も冬の寒い時期に渓谷を歩くような人は珍しいかも・・・

ここは山全体が一つの大岩山から成っていて高い岩壁・奇岩・怪石があると言います
            

この後、青蓮寺湖(ダム)を見に行こうとしましたが、ぬかるみの一本道で対向車が来るとすれ違うことも出来ず、引き返しました。タイヤが泥を纏っただけでした~

帰り道、息子の友人が奈良に居て、先日中東へ帰省した時に彼が日本にはないスパイスなどを頼んでいたのを受け取りに友人の住んでいる団地に寄りました。同じ大学で留学生住宅に遊びに来た時、私も紹介され会っています。相変わらず優しくニコニコしていて、婚約したばかり、と言うことで幸せそうでした。

今回の旅行の内容はチェックインからアウトまで一晩とは言え、昔ながらの日本家屋に親しみ、温泉にじっくり浸り、美味しい伝統料理を食べ、はたまた名張市赤目と言う土地に触れた事でした。息子は「本当に贅沢な感動の体験だった、ありがとう」と言いました。私はホテルや普通の旅館ではない山水園を紹介出来て、彼の人生がほんの少し豊かになり、こうした経験の積み重ねが日本で生きる上でのちょっとした自信になれば何よりと思っています。

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