小さな子供を預かる、ということ
小さい子供の受難が後を絶ちません。静岡県牧之原市の認定こども園で三歳の園児が送迎バスに取り残されました。午後、園児たちが退園する時になって職員が、バスの中で倒れている千奈ちゃんを見つけた、というのです。5時間もの間三歳の幼い女の子が、バスの熱い空気の中に一人取り残され、どんなに悲しく苦しかったでしょうか。発見された時体温は40度に達していたといいます。
バスの中を移動しながらお母さんの用意してくれた水筒の飲み物を飲み、誰にも手伝ってもらえないままに服を脱ぎ(よくできたね)、何とかその暑苦しさから逃れようとしていたのを想像すると心が痛みます。
去年7月にも福岡県で五歳の保育園児が送迎バス内に取り残されてやはり熱中症で死亡した事件が記憶に新しく、(えっ、また!)と思いました。
今回、タブレット端末のアプリで通園管理をしていたと報道されていますが、降車人数を確認もしないで、千奈ちゃんを「登園」と入力されていたといいます。 機器による通園管理ではなく、全員がバスから降りた、ということをどうして目視で確かめないのでしょうか。6人ならば数えるほどのこともなく、ひと目で把握できるほどの人数です。 小さな可愛い子供たちを乗ったり降りたりする度に笑顔で眺めるひと時があれば、何の問題も起きなかったのではないでしょうか?
朝、バスに乗った時、名前を呼んで全員の乗車を確認する。園に着いて降りた時、また名前を呼んで確認する。そうするうちに園児たちもお互いの名前を憶えて「あ、千奈ちゃん降りてない」と教えてくれたかも知れません。同じバスに乗って登園した仲間は仲良くなって、ずっと後々迄いいお友達になれるに違いありません。そんなことまで考える園長先生であって欲しいものです。
送迎バスでいつも座る場所が決まっていなかったのかしら…決まっていたら違う局面になっていたかも…。
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