真夜中の料理人

夜10時ごろ息子にメールを送りました。                     「ちょっと話したいけどもう寝てる?」

メールを送信した後、もう休む前の準備は済んでいたので、上の階の寝室へ移動しました。血圧と体温を測ろうとしているとスマホが鳴り出しました。息子からです。               

話していると、よくあることですが、何かしている音がするので「何してるの?」と訊くと「毎朝食べるピクルスみたいのを作ってるよ、今から写真送るからね」と話をしている裏へ写真が送られてきました。まな板の周辺に三度豆と赤いパプリカ、クルミが写っていて、それらを刻んでいる音がしていたのでした。



パプリカと三度豆、これにクルミが加わります。

赤い鍋は彼の愛用のもので、紅梅町にいた頃、この鍋で出来上がった熱々のお料理を
両手で胸の辺りにキープして、歩いて一分の我が家に 持って来てくれたものでした。

「こないだの、”オリーブの実のオリーブオイル漬”食べてる?」と訊くので「うん、もう半分くらい無くなった。美味しいよ」と答えると「良かった、大成功!」と喜んでいます。 オリーブの塩味が丁度いい塩梅で、レモンの風味もよく効いて私には嬉しい箸休めです。



この写真が送られてきたのは日をまたいで1:13AM、「終りました」「今から寝ます」とのメッセージが添えられていました。私はもう眠っていました~。一週間ほど後の、用事で紅梅町へ帰って来る日に一つ持って来てくれるそうです。


彼のお料理は故国シリアの母親譲り・・・色鮮やかなものが多く、オリーブオイルを多用していて自分でもよく言いますが、まさに地中海料理だと思います。
日本料理も美味しいと感じるものは喜んで食べますが、お友達の中には日本に何年住んでいても日本の味に馴染めない人が多く、「僕は良くなじんでいる方だよ」と言います。

彼にとって苦手は魚で特に小魚です。イワシや鯵のような小骨の多い小魚や塩鮭・鯛などは、場合によっては危険なので私も食卓に出さないようにしています。私たち日本人は小さい時から魚料理は日常のものなので、口の中での大小の骨の感じに慣れていて、舌も骨の扱いに習熟しているんだな、と思っています。
 


昨日は彼の恩師(大阪府下にあるウナギ博物館の館長さん)を招いて学生たちに日本に於けるウナギ文化や養殖などについて講演をして頂きました。前日までの準備も大変だったでしょうが、午後の講演に朝9時前から準備をして教室を出たのは15時半の長丁場になったそうで「本当にお疲れ様でした」と夜のメールで労いました。

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