柴犬ハリー

 

12歳の頃
インターネットに柴犬が登場することが多くなりました。柴犬は、天然記念物の指定を受けています。他には、秋田犬・甲斐犬・紀州犬・四国犬・北海道犬、そして越の犬(越前、越中、越後辺りでしょう。でも純血種は絶えてしまったそうです)が天然記念物です。

 

柴犬は天然記念物7犬種の内で体格が最も小柄です、我が家のハリーも豆柴あるいはミニ柴と呼ばれていました。ハリーは、生後43日で夫の友人から血統書付きで譲り受け、大切に育てて来ました。

 

右と左を徹底的に教えました。右に曲がる時は「ミギ」、左に曲がる時は「ヒダリ」と指示すると自転車で散歩に行く時もぶつからないで安全でした。雨の日の散歩でレインコートを着せる時にも「ミギ」と言うと右脚を出すので袖を通すのが楽でした。

 

実家の母が来ている時、一緒に散歩に行くと夫とハリーが前を行きます。母と私は母の速度で進みます。角を曲がって先を行く夫たちの後を、ゆっくりしたペースで追いかけるのですが、角を曲がった時、二人(?)が待ってくれているのに気付きます。夫がリードを引っ張って「さ、行こう」と言ってもハリーは動かず、ついには脚を踏ん張って抵抗してでも待とうとするのです。
後から来る家族をよくわかっていて、私が視界の中に入っていても、おばあちゃんが見えないとその場に突っ立って待とうとします。ハリーが家族を大事に思っているのがよくわかりました。

 

一方、家族の中で一番のボスはお父さん(夫)と位置付けていました。生後早々に親から引き離されて我が家に来、ワクチン接種を終えるまで外に出さないように、と獣医さんに言われていました。もう路上に出ても大丈夫、となった時に初めて私がリードを引いて近くの公園へ連れて行きました。

公園に着いた途端、ハリーが私の脚の脛辺りに噛みついて、いくら手で払おうと止めません。私は(えーっ、可愛くない~~)と思いながら避けていたのですが、ふと(これはグループの中の2位争いだな)と気付きました。そして、彼の小さな顔に(かわいそうだけど)と思いながら、平手打ちを、往復ビンタを与えました。その瞬間以降、二度と私に向かってくることはありませんでした。随分幼い時期にもうグループの序列を意識し、理解していたのです。本能なのかも知れません。
 

色々な想い出を残して旅立ちましたが、夫や私の言うことがよく判る賢い犬でした。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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