祇園小唄



今年1月4日の八坂神社の正面
節分に続き、暖かい立春となりました。しかしこの一息ついた暖かさも月曜日までの様で、その後また厳しい寒さの到来が予想されています・・・

昨日3日は用事で京都へ行き、帰りに八坂神社の節分祭に立ち寄りたいと思っていました。
2日は先斗町と宮川町の舞妓さんが舞台から豆まきをした、と新聞に出ていました。
3日は1時から祇園甲部、3時から祇園東の舞妓さんが豆をまく、とのことでした。

京都に着いたのは1時ごろだったので、次の3時からのに間に合えばいいな、位の感じで八坂神社近辺に戻って来たのは3時10分前でした。計算して間に合わせたのではなく、まったく偶然でしたが、ラッキーでした。


見る間に参拝客や内外の観光客が集まり、十重二十重に舞台を取り囲みました。中国語や韓国語で「自撮り棒禁止」などと書いた板を高く掲げた神社の担当者が、周知させようと境内を歩き回っていたお蔭でそのようなことをする人はありませんでした。年男・年女の人達が7,8人舞台に上がった後から、舞妓さんが4人続きました。


この写真の主役は舞妓さんなんですけど・・・
舞妓さん達は先ず舞殿(本殿の前の舞台)で舞を2曲奉納しました。1曲目は知らない曲でしたが、2曲目は「祇園小唄」でした。“月はおぼろに東山 霞む夜毎のかがり火に夢もいざよう紅桜 しのぶ思いを振袖に 祇園恋しやだらりの帯よ”という、関西の人ならだれでも知っている(きっと…)あの小唄です。

昭和初期に作られたようですが、この場で使われたのは多分祇園の芸妓さんの、歌謡曲調でなく、本物の小唄でした。よかったです!!小唄も舞妓さんの舞姿も~~感動しました。日本人で嬉しい、日本人でよかった、日本の文化は素晴らしい、、、どの国の国民もそう思う瞬間はあるのでしょうけど、私も日本人であることに喜びと誇りを感じました。


舞妓さんにとって「都踊り」などと並んで、この舞台も晴れの舞台でしょうね。選抜された人たちなのでしょう。とても綺麗で所作も美しい人達ばかりでした。春の「都踊り」を昔、祇園の歌舞練場でしたか、3回ほど招待券が回ってきて観に行きましたが、その頃は情けなくも観る目無く退屈していました。今回、だらりの帯も素敵に思いました。舞妓さん独特のものですしね。
観客が周囲を取り囲んでいるので反対側で
豆まきをしている舞妓さん達もいます。
新聞記事中の2月2日の豆まきの様子
烏帽子で後姿の男性は年男さん












                         
                         舞の奉納のあと酉年の男女の氏子さん達に交じり、舞妓さんも袋に入った福豆をまいていました。
後ろの方には届くことはなく、尚後ろにいた韓国人観光客の女性が無理やり前に行こうとゴリ押しするので、ちょっと踏ん張ったところ物凄い力で分け入っていきました。最近の韓国に関する報道をテレビで見ると共通するものを感じないでもありませんが、韓国女性全てがそうでは勿論なく、実にソフトで心根の優しい女性も当然いらっしゃいます。

その帰り、八坂さんの境内を出口に向かって歩き始めていると、前を3人の顔立ちの整った外国人の青年が歩いていました。どの人も190㎝はありそうでした。3人とも感に堪えた様子で顔を見合わせ黙ってうなずくのみでした。彼らの思いは、私には素通しだったかも知れません。昔から、京舞妓は日本人のみならず殿方の憧れだったのですから。。。私だって来年また奉納舞を観に来ようと思いましたもの・・・
 
 


コメント

  1. 良いものに遭遇でき、よかったですね。来年のスケジュールに「2月3日八坂神社
    豆まき」と入れました。行ってみたいわ~。

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