煙草王の別荘

                                             長楽館(パンフレットから)
 

京都の円山公園近くに素敵なレストラン・カフェがあるのをご存知でしょうか?

八坂神社の南側のダラダラ坂を山に向かって歩いていくと、丸山公園に隣接する場所に立派な門構えの大きな洋館が聳えています。この長楽館がそうなんです。門柱の傍にメニュー台が出ているので(レストランだな)ってわかると思います。


長楽館は、”明治の煙草王”村井吉兵衛氏の別荘として、立教大学学長でもあった米人ガーデナー氏により5年の歳月を経て明治42年に竣工しました。ルネサンス形式の建築物で内部はルイ15・16世時代の様式がふんだんに用いられ、京都の迎賓館として国内外の賓客をもてなす華やかな社交の場となっていたようです。                     昭和61年、家具30点を含め、この長楽館は京都市指定有形文化財となっています。


初めて私が建物の中に入ったのは二十代後半だったと思います。その頃営業に使われていたのは沢山あるお部屋の中でも数える程でした。使わないお部屋のドアは開けてありましたが、そこにはロープが掛かっていて入室は出来ませんでした。多分風通しの為に開けてあったのでしょうが、廊下を通る時に室内をちらと見ては、お部屋の華麗な造りや調度にため息が出たものです。


それ以来ついでに、或いはわざわざ建物の内・外観の素晴らしさに触れお茶や食事の時間を過ごすために訪ねることがありました。 結婚してからはお墓のある大谷祖廟に近いので、一度ここで法事の席を設けたことがあります。                         

今年はお盆のお参りの前にフランス料理のフルコースを息子とともに楽しみました。    


その後にお参りした大谷祖廟の墓所では万燈に灯が入って美しい光景でした。



      長楽館前のお庭・駐車場で。この建物の後方に別棟のレディース・ホテルがあります                                    

  この日の服は随分前の自作ですが、大好きなので一ヵ所リフォームして着用しています

  

  このコースの主菜は、「京都丹波牛ロースのグリエ トリュフのソース」でした



           デザートは3種類あり、これは2番目のもので            
        桃とクリームの本体を薄い飴のヴェールで包んでありました
                          ヴェールの 所々に金箔が施されています


       息子は「どれも食品見本のようだったけど、とても良かった。

       このレストランを教えて貰ってよかった」と喜んでいました。

 私には”一生のお付き合いにしたい”長楽館ですが、彼にもそうであれば、と思います。

      

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