3月末に向けて

驚きと共に頂いたプレゼント
中身はチョコレート菓子でした

「エルセレーノ紅梅町」は年が明けてから、3月末の閉鎖に向けて5460人の全員がスムースに退去・引っ越しできるよう、みんなの早目始動を目的にチラシを張ったり口頭で伝えたりしてキャンペーンを行なっています。

3月の日本は、転勤や親元を離れての大学入学など、全国的に大移動の時期であり、引っ越し用トラックとドライバーの需要のピーク時なので、皆が運送手段を早く確保してくれることが先決問題です。また荷物の積み込みが集中すれば、トラックで込み合う前庭や前の道路の様子など、その混乱ぶりは“火を見るよりも明らか~”と思えるのです。


2月も終ろうとしているある日、私の出勤を待っていたかのように、一人の女子学生が「部屋のチェックお願いします」と窓口へ来ました。

彼女と一緒に部屋へ行き、マニュアル通りにチェックしていきます。
・机といすがあるか ・机の中、棚の上に何か残っていないか ・破損個所はないか 等々…どの部屋も平等に、そしてチェック漏れのないように各室ごとに「退去立会いチェックリスト」を用います。「あなたが入居して来た時のように、何も無いようにしてね」と皆に言っています。彼女は3年居ましたがきれいに使っていました。

 
玄関の棚の上に私物が置いてあり、その横に洋菓子の綺麗な箱が包装紙なしで無造作に置いてありました。日本ほど丁寧に包装するアジアの国は余りないような気がします。彼女はそれを手に取って、私に「お世話になりました」と言いながら渡すではありませんか…「えっ!私に…?」と私はとても驚きながら声に出したのでした。

 
彼女は同じ階の同国人の男子留学生と付き合っていました。彼女は私大、彼は国立大の背の高いイケメンでした。(彼は彼女のどこに惹かれたのかな?)と思う程、二人の見掛け差は大きかったのです。しかし、彼女はドンドン綺麗になり洗練されていきました。
一緒に帰省することも何度かあったのですが、ある時彼女が一か月ほどの不在届を出し、彼も時期をずらして帰省したので、(何か変わった)という感じを持ちました。


その後大分経って、同じ階の他の住人が「昨日の夜、すごく泣き喚く声が聞こえました」と言い、何事が起ったのか、私はそれとなく察知できるような気がしたのでした。そして昨年のこの時期に彼は居住できる期間を1年残して退去しました。それからの1年、多分傷心を抱えて彼女はここでの生活を続けていたのだと思っています。
 

個人的な言葉を交わしたことはないけれど、何も言わずに只普通に接してきたことが彼女には良かったのかも知れません。「いい人生をね」と言いながら駅に向かう彼女に手を振りました。


 
右のパパが来る時はいつも
地元山梨の、信玄ゆかりの黄な粉餅
黄な粉と黒蜜で食べるお餅は美味しい~

最近二人目の赤ちゃん(希望通り男の子に次ぐ女の子)の
お食い初めを終えた、と言います
日本の習慣をきちんと取り入れている博士パパは
世界有数の半導体メーカーに勤めています

この日は母校の大学と共同研究の為、出張です
「同じ大学だし、息子さんに会いたい」と言うのですが
(ママも会いたくて一緒に大阪へ来たがったとか…)
もう任地へ行ったと知ると、がっかりしていました
正ちゃん帽(でしたっけ?)を
脱いだ後がくっきり^^


新しい薄型のパソコンを私がヨドバシで見つけ、息子がネットで取り寄せてくれました
赴任前の忙しい彼に2日間、6時間掛けてセットアップとレクチャーをして貰ったけれど、まだまだ慣れられずに、古い右側のをつい使ってしまいます
 なるべく新しいのを使って、その特徴を知ることだと思っているのですが~

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