新入社員、S君のこと

夕方、食事に自宅へ帰ろうと仕事場のドアを開けた途端、「お久しぶりです!」と横浜に居るはずの、この3月にエルセレーノを退去したS君がニコニコして立っていました。ご両親が来日された時、一緒に万博公園へ行ったS君、学会発表で訪れた名古屋で私と同じ名前のういろうを「これだ!」と買ってきてくれたS君、です。

「お食事行こうか」とまたまた降り出した雨の中を、エルセレーノの前のうなぎ屋さんへ駆け込みました。「うな重の〈上〉をふたつ」といつものお気に入りを注文しました。テーブル席が5つほどあるのですが、今日は満員でカウンター席になりました。昨日、日本鰻が絶滅危惧種に指定されたというので、今のうちに食べておこうという人たちなのでしょうか。私達も実にいいタイミングでした。

今日の、彼からのお土産は“横浜地域限定”だと
いう「横濱ミルフィーユ」でした
美味しかったのはいうまでもありません^^
S君は住友系のメーカーに入社して、横浜工場で研修を受けていたのですが、仮配属が来週決まるそうで本社に一旦戻ってきたのです。本人は研究部門を希望していますが、生産技術部門を示唆されているそうで、最終的にどこに配属されるのか見当もつかないと言います。でも彼が一番気にしているのは人間関係なのだそうです。どこに配属されてもそこでの人間関係が良好ならば、仕事も好きになるし、会社生活がスムースに行くと思う、と云うのです。彼の話を聞きながら私も共感しました。どんな仕事でもできる自信があれば、あとは人間関係だと思うのです。それが実は一番難しいのかも知れません。でもS君なら大丈夫、「あなたのことは皆んなが好きになるよ、大丈夫よ」と言ったのでした。

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